自分よりはるかに大きなものの中へ入る感覚

森に、身を委ねる。
久しぶりにニュージーランドで撮った写真を眺めていた。
北島の Rotorua。そうだね、5回は行っているかな……
Rotorua にある Hamurana Springs の写真で、頭が少し止まった。
Hamurana Springs は、Auckland から車で3時間ほど。
結構、遠い。(笑)
何度か訪れた場所だけれど、写真を見ていると、あの森の中へ入ったときの感覚が戻ってくる。
とにかく、木が大きい。
木だけを撮った写真では、その大きさがなかなか分からない。
人が二人、その間を歩いている写真を見ると、ようやくそのスケールが見えてくる。
人って、小さいなと思う。
根元に立って見上げると、幹はそのまま天へ向かって伸びている。
一本だけではない。
それぞれが競い合うように、ひたすら真っ直ぐ上へ伸びている。

その巨大な木々の間に、自分がいる。
自分よりはるかに大きなものの中へ入る感覚。
それは、普段の暮らしの中ではなかなか味わえない。
森の中には、透き通った水も流れている。
水底まで見えるほど澄んだ水の中で、水草が流れに身を任せ、ゆっくりと揺れている。
「清らか」という言葉が、そのまま似合うような光景だった。

大きな木。
澄んだ水。
風。
光。
そこでは、人が何かをつくり出したという感覚よりも、もともとそこにあるものの偉大さの方がずっと強い。
自然には、やはり敵わない。
人は木を植え、伐り、森を管理し、水を導くこともできる。
それでも、自然のすべてを思い通りにはできない。
木がどこまで伸びるのか。
風がどう吹くのか。
水がどう流れるのか。
光がどんな表情を見せるのか。
最後のところまでは、コントロールできない。
私は、むしろそこに自然の美しさを感じる。
コントロールできないから、美しい。
思い通りにならないから、愛おしい。

森の中へ入ると、不思議な包容感がある。
巨大な木々に囲まれているのに、圧迫される感じではない。むしろ、包容感いっぱいで迎え入れてくれるような感覚がある。
そこでこちらも、争うのをやめてみる。
何とかしようとするのもやめてみる。
ただ、自分の身を委ねる。
すると、ほっとする。
自分が小さいことを認めても、不安にはならない。むしろ、自分よりずっと大きなものの中にいることが、安心につながる。
Mother Terra。
「母なる大地」という言葉があるけれど、あの感覚は少しそれに近いのかもしれない。
強くて、大きくて、思い通りにはならない。
それでも、その中に入れば黙って受け止めてくれる。
美しくて、愛おしくて、少し畏ろしくて。
そして、人を癒してくれる。
自然というものは、そういう存在であり、そういう環境なのかもしれない。
人間が何でもコントロールしようとするのではなく、ときには、自分よりはるかに大きなものの中へ入って、身を委ねてみる。
自然には敵わない。
それでいいんだと思う。
答えを探す前に、本質を探そう。
by GIGI



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